やさいのへや@岡村葡萄園が凄すぎた件

岡村葡萄園の岡村直道氏が凄すぎた件。
先日9/15は私がプロデュースしております農家レストランやさいのへやの開催日。
農家が自慢の生産物を自身の言葉で伝え、価値を理解しながら農家と食事を楽しんで頂くのがウリの一つ。



毎回テーマを設けているのだが、今回は葡萄がテーマ。というわけで、岡村葡萄園の岡村さんに今回はお越し頂いた。
岡村葡萄園の岡村さんは朝カフェでもお馴染みの新潟県西蒲区の若手葡萄農家。昨年の夏に初めて私はお会いしたのだが、農家レストランやさいのへやでは初登場。超繁忙期に無理を行ってきて頂きました。
そこで披露した岡村さんの語りが凄すぎた。
メモを片手に正座をしながら一個一個ゆっくりと話し始める。
風土を絡めながら素材の優位性、葡萄農家としての心構え…会場の空気が一変する。
話の引き込み方、ユーモアも素晴らしい。そして何と言っても岡村さん自身からにじみ出る誠実さが何ともいい具合にハーモニーとなる。
さらに極めつけは巨峰色の封筒。これには参った。


私は「今後の接点に繋がるよう紹介ツールは配った方がいいですよ」
くらいしか言わなかったのだが、この巨峰色の封筒の中に栽培のコダワリと小さなユーモアが詰め込まれていた。この巨峰色の封筒がいかにも岡村さんの誠実さにマッチしていて憎い演出。
え?またこいつは野菜ソムリエのくせに肝心の素材の味の感想は言わないでぐ~たら語るの?という疑問もあると思うが、今回は「伝える手法」という点に一番の衝撃を受けたのでご勘弁を(いや。勿論、ぶどう美味かったっす。岡村さんごちそうさまでした。)
今まで様々な農家にお会いし農家の語りを聞いてきたが、農産物の付加価値を高めるための手法として農家の言葉で魅力を伝えるという点があるとしたら新潟県では岡村さんの右にでる農家は中々いないんじゃないか?そう思わせる程の衝撃と感動だった。

一次産業プロデューサー 山岸拓真

北陸農政局賞を頂きました

私がプロデュースしております農家交流レストラン『やさいのへや』が都市農山漁村交流活性化機構が実施する
「第7回地産地消給食等メニューコンテスト」において北陸農政局賞を受賞しました。
北陸農政局/「地産地消給食等メニューコンテスト」の審査結果について

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素材だけでなく、実際に農家と話せる農家レストランをコンセプトとしております。
やさいのへや - 農家に会える 岩室温泉的 農家交流レストラン(新潟市)


一次産業プロデューサー 山岸拓真

新潟農家レストランやさいのへや

私がプロデュースしております新潟の農家レストラン“やさいのへや”を新潟の情報誌『キャレル』さんに特集して頂きました。



取材の時にお話に上がったのが、
『農家レストランの定義が難しいのですよね』
という点ですが、紙面で伝えきれなかった私の農家レストランへの思いを。



【モノだけではもったいない!】

現在、農家レストランは全国1000店舗を超えております。
しかし、その多くは『モノ』である農産物のみのやりとりです。普通に席に案内されて、お冷を出されて、普通に食事が出てきて、お会計をして帰る。
確かに料理にその土地で採れた農産物は使われておりますが、農家レストランと言っておきながら農家との接点は農産物というモノのみ。

いや、農家が命をかけて生産したモノが悪いと言ってるわけではございません。
モノのみの価値でしか農家レストランというものをアピールできないのであれば、農家レストランと名乗る必要はないということです。
むしろ、農家レストランという業態としての価値全体を下げてしまいます。



やさいのへやでは農家との対話を大事にしました。農家と話し、モノづくりの過程や、思いを感じて頂き、食事を頂く。その会話にこそ農家レストランの魅力が凝縮されているといっても過言ではないでしょう。素材の作り手の生の声は本には載っていないリアルな話です。その話こそが料理の最大のスパイスになります。
演出する我々は農家が会話できる空間、会話のキッカケの糸口を振るだけで十分です。農家が話せる空間作りのみに集中すればよいのです。我々はあくまで影であり、あの人何してるの?くらいが一番だと思います。主役は農家です。真摯にモノづくりに向き合ってる農家が自らが話すから説得力があるのです。





【農家料理は簡単に手に入らない!】

やさいのへやで提供する料理は農家の皆さんの家庭で食べられている料理です。
白いご飯に、具沢山の味噌汁、ご自慢の漬物。派手さはなく、一見すると年寄り臭い印象がする料理です。しかし、これこそが価値ある食事であると思います。



素材の香りや、白いお米を際立たせるメリハリある味、自家製の香物の深みのある味。
農家の家で当たり前に食べてる料理は、実は一般の家庭では手に入りそうではいらない、大変価値ある料理なのです。当然のことながら、素材が新鮮でなければいけませんし、その新鮮な素材に毎日当たり前に触れているからこそ生み出される料理もあります。また一人の人間が学ぶことのできる年数を遥かにこえた『継承料理』もあります。これらは農家の食卓でしか味わえないものです。
その手に入らない価値ある料理を、作り手のコダワリを聞きながら食べる。そんな空間を演出することが農家レストランでは何より大事だと思います。




【農家との近さが地域の資源】

私は予てから地方都市である新潟の一番の魅力は農家との『距離の近さ』であると考えております。わずか数十分車を走らせれば農家がいて、そこには真摯にモノづくりに取り組んでいる農家がおり、農村には食文化を中心とした沢山の魅力的な地域文化が残っております。農家に直ぐに会いに行ける環境こそ新潟の魅力の一つなのです。農家に会って会話をすることは、新潟市民でも気づかなかった再発見の連続です。

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イチゴ狩りやぶどう狩りなどの収獲体験もいいでしょうが、それではコンテンツとしてはまだまだものたりません。物足りないというよりももったいない。収穫体験、その土地の農家との交流、食事。聞いて感謝、食べて感動。そんな地域の魅力を農家レストランではトータルで伝えることが出来ます。





【いいモノを伝えるには時間が必須】


昨今、付加価値の高い農産物への需要が高まっております。高品質を訴えるにはモノとしての側面以外の価値を上げていかねばなりません。しかし、付加価値を上げるには、ある程度の時間が必要です。イイモノをイイと伝える時間が必要なのです。圧倒的な商品力の差があれば、理解されやすいでしょうが、いまやもはや美味しいものだらけで商品力の差がつかない時代になってきています。

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野菜も同様です。品種力が向上し、資材の質も昔とは比べ物にならないくらい向上しております。その中で、抜きに出るためには価値を訴える時間が必要です。価値を訴える中で『農家』という人に付加価値がつくかもしれませんし、何よりも差別化を消費者に訴えることが出来ます。そのためにある程度の時間が必須なのです。
物販販売と飲食店の絶対的な違いは滞在時間です。店頭販売の物販だけでは伝えきれない、魅力を伝えるべきチャンスになりうる時間が飲食店にはあるのです。
農家レストランにはこの時間という機能が備わっております。その時間の恩恵を最大限発揮して野菜の付加価値を上げることができるのです。




このように、農家レストランは単なる食事としての機能以外の面での波及効果が沢山あります。しかし、中々農家だけ、飲食業者だけで農家レストランの魅力を全て発揮するのは難しいでしょう。人間が生きていく根幹となる食という分野だからこそ、複合的で非常に幅広い能力が求められてきます。

農家を中心として様々な方々で農家レストランを企画、運営していく必要があると思います。その時に一番大切にしていただきたいことは『農家感』です。『農家感』がない農家レストランはただのレストランです。どこにでもあるレストランです。農家だからこそできる。という部分を常に意識し、農家が活きる演出を常に心がけることが大切です。
農家感を最大限に発揮し、農家レストランの潜在能力を全て発揮出来た時には、そこは他の地域にはない食文化の発信基地となるでしょう。



一次産業プロデューサー 山岸拓真



農家レストランやさいのへや→季節に出会う - 岩室温泉・農家交流レストラン「やさいのへや」(新潟市)
農家レストランのプロデュース→プロフィール - evergreen ~畑に行く新潟の野菜ソムリエ~




農家レストラン〜やさいのへや〜 本町きゅうり編



新潟農家レストランやさいのへや

最近、味噌おむすび食べましたか?



やさいのへやは、地元の農家と野菜ソムリエが創る、農家レストラン。岩室温泉の古民家を舞台に月2回開催しています。

『地元の農家が小さなコダワリをもってつくる一個一個の野菜の魅力を知って欲しい』と思いプロデュースしました。




メニューは、持ち寄りの味噌で作るみそつゆや、山菜の胡麻和え、身欠きにしんの煮しめなど、その土地土地の郷土料理を農家が披露します。
中でも一番人気のメニューとして定番化しつつあるメニューが『味噌おむすび』
やさいのへやでは演出で農家が目の前で一個一個、心を込めておむすびを結ぶ。






力加減や、空気の入れ方、そのお客様の体格に合わせて塩分を変える心遣いが凄い。目の前で結ばれたツヤツヤのお米に、自家製の味噌をさっと、まぶして完成だ。

自家製の味噌おむすびというだけで食欲が掻き立てられるが、この味噌おむすびの人気の理由の一つは、その味にどこか懐かしさを感じ、癒されること。会場では、懐かしさをお客様同士で共有しながら、会話が弾む。まるで親戚の家にお邪魔したあの頃にタイムスリップしたかのような居心地のいい空間で食事ができる。





さらに、この農家レストランの一番のウリは農家と話せること。美味しい素材には理由がある。一個一個の素材の小さなコダワリを農家との会話を通して、知ることができ、普段何気なく売られている野菜に感銘を受けるお客様も多い。実際に、食事の後には販売用の野菜が売れていく。時にはきゅうりが100本も売れたこともありました。

農家の小さなコダワリを知り、感動し、愛着が生まれ、その人にとって特別な野菜になることを『野菜に魔法がかかる』私は表現しております。
魔法がかかった野菜と、郷土料理。わずか数時間のランチタイムで2つの驚きを感じることができるエンターテイメントを体験できる新しい農家レストランです。




7月開催は10日と15日になります。





一次産業プロデューサー 山岸拓真

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