長岡野菜 土垂

里芋品種『土垂』



晩生品種で名前の由来は葉の先端が長く伸び、地上に垂れ下がることか
らといわれている。
粘質でぬめりが強く,煮もの,なべものに向く。
新潟の郷土食『のっぺ』だけは土垂で料理して欲しい。

長岡野菜の一種として認定されているが、長岡にしかない野菜ではなく、北関東を中心に広く栽培されている。長岡野菜として認定されたのは郷土食『のっぺ』との素材との一体感だろう。




郷土食の継承は食の均質化に対する戦いだ。

モノの移動が容易になり、どこでも全国、いや世界のモノがクリック一つで手に入る便利な時代は素晴らしいといえる。否定する気はないし、私もAmazon大好き人間である。

実はそのモノの移動の容易さにこそ、食文化の損失の危険性がはらんでいる。
なぜなら、本来、素材と郷土食は一体のはずだからである。一個の素材が失われてしまうということは、その土地の食文化からはじまる地域文化そのものを失われてしまう危険性がある。

また、日本人が粘り気の食材を好むことは先人の方々が愛した証拠でありDNAに組み込まれているからと言われている。先人の方々が好んだのには勿論理由があり、ひょっとしたら何か身体の恒常性に関わる、とっても重要なことが失われる可能性もあるかもしれない。



新しい品種を取り入れるのは素晴らしいことだ。それによってもたらす利益も大きいだろうし、その利益が地域振興の力にもなる。


しかし、根幹となる郷土食そのものを崩してしまうのは違う。
理解した上で、新しい素材を受け入れるのと、そうでないのとでは全く違う。
新しい素材を受け入れながらも、断固として守らなければならない、譲れない、伝えなければならない素材もあるのである。




一次産業プロデューサー 山岸拓真

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