りゅうのひげ

1479369_553324594747700_1879393327_n.jpg

『龍の髭』

以前から新潟市の西蒲区の直売所で出回る食用菊には黄色い品種が多いな…と不思議に思っていた。
西蒲区の、いわむろやで野菜を販売するお婆ちゃんに疑問を投げかけたところ、
三根山藩のちに峰岡藩の(現在の新潟市西蒲区峰岡)殿様が好んだ『菊ご飯』というものがあるらしい。
微量の酢で発色した後に、炊きたての白飯に混ぜ込むのだが新潟市でお馴染みの紫の食用菊ではなく黄色い食用菊を使うという。
当然、殿様が好んだ素材。近隣の方々は皆さん黄色い食用菊を栽培していた。

厳密に言うと、殿様が好んだ菊は『嵯峨ギク』という古典菊を代表する一種が原種のようで、一般に売られている黄色い食用菊とは違うものであり、この地区では龍の髭として親しまれてきたらしい。

さて、この殿様が好んだ『嵯峨ギク』由来の龍の髭。北前船でやってきたのは間違いないだろう。では、現在でも栽培されている?ということだが、現在確認済みなのは、たった一苗。
岩室温泉近辺を中心に40年ほど前には地元ではみんなが作っていた黄色い食用菊。 11月中旬以降の晩生のために雪降りまでの僅かな時期しか収穫できないために、自然と新しい品種に切り替わっていったそう。


文化的な価値を騒がないからでてこないだけで、こういった素材は意外と身近にあったりするものだ。

来年はこの“りゅうのひげ”を次世代に残すべく復活団体を組織化したいと思う。


一次産業プロデューサー 山岸拓真

該当の記事は見つかりませんでした。