白雪こかぶ

やさいの学校vol4のテーマは白雪こかぶ






長岡野菜の一種である白雪こかぶ。
雪の舞う季節にハウスで栽培されることから、(株)長岡中央青果により「白雪こかぶ」と命名されました。

長岡野菜の発起人、長岡中央青果の鈴木会長が10年くらい前の12月15日。
富岡町の岩淵さんが”こかぶ”を出荷してこられました。
食べてみたら美味いということで増産をお願いしたのがキッカケ。生産者も増え、4年間の観察期間を得て長岡野菜の仲間に。






実はこの白雪こかぶ。品種は白鷹という品種であり、北日本の冬のハウス栽培のカブといえばこのカブを殆どの方が栽培しているらしい。







そう。言ってしまえば、どこにでもある品種であり、長岡以外でも作れてしまうのだが。。
こういった野菜を伝統野菜という括りにするのであれば、栽培方法の切磋、徹底、均質でブランドを守って頂きたい。
そうでなければ、ブランド野菜とはいえないと思う。








実はカブというのは大きく分けてアジア系とヨーロッパ系に別れる。
アジア系の品種は西日本に多く、東日本ではヨーロッパ系が多い。一節によると関ヶ原が天下分け目ならぬカブの品種の分け目という説もある。アジア系品種は、葉は立性で欠刻(切葉)は少なく、根は球形のものが多いようです。東日本に分布するヨーロッパ系品種は、葉は開張性で切れ葉は深く、耐寒性が強い品種が多い。

カブはアブラナ科野菜であるので自然交配もさかん。ヨーロッパ系が品種を維持したまま日本に入ってくるにはシベリア経由しか考えられない。ブログを書いていて思い出したが、『大きなかぶ』はロシア民謡。画を見るにアジア系の聖護院かぶのようだが、ロシア経由の品種はヨーロッパ系。ここは不思議だ。




カブは日本各地で在来種が多くあり、様々な品種に分化している。有名なところで言うと大阪の天王寺かぶと長野の野沢菜の話。長野県野沢温泉村の住職が京都を訪れた際、大阪市天王寺で栽培されている天王寺かぶの種子を持ち帰り、子孫が野沢菜となったとの言い伝えがある。




カブと野沢菜…?

と思われる方もいるかも知れないが、これが食文化による品種文化のいい例。

雪深い長野県ではカブとして食べるよりもカブの葉の方が重宝された。冬場の青菜不足に対応するために塩漬けし保存する。葉を好み、その葉が美味しく食べれる品種を農家は何代も選抜していった。結果として、野沢菜となったと言われている。
新潟にも在来種のカブである寄居カブという品種があるが、これも春先に間引き菜として食するのが本来の食べ方だそうだ。雪を割り、出てきたカブの葉を少しづつちぎり、食べていく。当然、収穫時期にバラつきがある在来種はこの食し方にピッタリだ。





しかし、この話にはオチがある。


DNA鑑定が可能になった現在。天王寺かぶと野沢菜の品種がそれぞれアジア系のDNAとヨーロッパ系のDNAを持つために否定されている。
科学の絶対的な力で文化的なロマンも否定されてしまうのはなんとも複雑。











月一回を予定しております、やさいの学校。


次回は1/24(木)
テーマは今のところ、アスパラ菜と菊芋を予定しております。

ご予約、お問い合わせはSUZUDELI(0258−94−4960)まで。








一次産業プロデューサー 山岸拓真

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