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十全なすの十全小学校で食育授業

十全小学校で食育授業を行ってきました。



十全小学校は新潟県の五泉市、旧村松町にある小学校であり、今年度で廃校、統合となる小学校です。
実はこの小学校の位置する旧村松町十全地区は新潟県の伝統野菜である十全なすの新潟の起源となっております。
十全なすとは→新潟白十全なすが本当の十全なす - evergreen ~畑に行く新潟の野菜ソムリエ~

ところが、この地域を見渡しても『十全』という地名の表記は少なく、私が確認しただけでは十全地区土地改良センターのみでした。さらに小学校の廃校となると、一層『十全』という名前が失われ、十全なすの起源である地区のアイデンティティが弱くなる恐れがあります。



一個の地名が失われるということは、その地域のアイデンティティが失われる危険性があり、結果として知らないうちに地域の食文化も失われる可能性があります。
実は私は生まれは東京都ですが、新潟県の旧黒埼町出身です。新潟県の旧黒埼町は平成の大合併に先駆けて2001年に合併し、現在は地名として残ってることはありません。今では、合併後にも地名を残す地域が多くなってきておりますが、当時はそのような声もまだまだ小さかったのでしょうか。
そんな黒埼が今でも知っている方がいたとしたら新潟の伝統野菜『黒埼茶豆』のおかげもあるでしょう。
新潟の伝統野菜黒埼茶豆とは→黒埼茶豆を作る風土、種、文化 - evergreen ~畑に行く新潟の野菜ソムリエ~




このように一個の農産物が、地域のアイデンティティを残すことに影響を与えていることもあります。
十全小学校は廃校となり、地域に十全地区を示す看板が一つも無くなったとしても、十全なすという地域資源が、残れば地域のアイデンティティは薄まられることはないかもしれません。
一番の危惧されることは、十全という地名が無くなり、アイデンティティが失われ、十全なすという地域資源が生まれた地という認識が無くなり、十全なすを取り巻く食文化が継承されなくなることです。

継承が途絶えた食文化は決して元には戻りません。
先人の方々が美味しいから残した食文化、地域の資源を大切に。





さて、肝心の授業ですが、十全なすと五泉の里芋のお話をしてから、のっぺを作りました。



新潟の郷土料理の一番手に挙げることが多いのっぺですが、実は新潟だけの郷土料理というわけでもなく全国各地で名前を変えつつ郷土料理として親しまれております。
新潟県の特徴は里芋をとろみとして利用することでしょう。里芋のとろみがないのっぺは新潟の郷土料理ではないですね。



生徒作のっぺ



今回は小学校3,4年生の授業でしたが、この時期はとにかく『料理』への興味をもって頂く時期かと思います。
もっと言うと『料理』ではなく『食』かと思います。

食育授業となると、たいてい『調理』にいきがちですが、それだけでは勿体無い。もちろん、調理は大事ですが、それだけでは足らないかと私は思います。もっと幅広く捉えて、食育授業を展開すべきと私は考えます。
例えば、テーブルセッティングや、メニューブックを書いたり、箸などのカトラリーを作ったりなんて授業もいいかもしれません。
『調理』というものに興味をもつ子もいれば、カトラリーをつくる製造、メニューをつくるデザインに興味をもつ子もいるでしょう。全てひっくるめて『食』を取り巻く勉強であり、どれもが『食』に興味をもって頂くキッカケになると思います。
現代では『食』は軽視される一方で、大切にしようとする動きも高まってきています。
食育授業も『調理』以外の面を充実させ、『食』に対する興味をもつお子さんをもっと増やし、豊かな食空間を実現しようとする人材が増えるようにすべきと私は考えます。









一次産業プロデューサー 山岸拓真





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