柏崎野菜

各地に伝統野菜というものが復活されてるが、柏崎にも柏崎野菜がある。
中でも刈羽節成きゅうりは、とりわけ文化財としての野菜の価値を大変感じ、魅力の高い野菜だ。

そう。今では原子力発電所で有名となった刈羽村であるが、明治末~大正時代にかけてはきゅうりの産地として有名だった。



刈羽節成きゅうりは明治末に、柏崎市内橋場町で品種改良され、戦後しばらくまで国内はもとより、北米や中国に種が輸出され、地域経済を潤した。1968年に採種組合が解散し、市内では栽培されなくなったが、2008年に種苗会社に種が保存されていたことが分かり、西中通地区で栽培が復活した。

その復活となったきっかけが地域のコミュニティの『ふしなり座』

劇中に登場する刈羽節なりきゅうりを復活させようというのが発端


生産者にお会いし、話をお聞きすることができた。
これが刈羽節成きゅうり




なるほど。予想通りブルームつきの特徴あるきゅうりだ。
写真では分かりづらいがトゲが黒く、どっしりとした質量感。





続いて生産現場。
実は市の管轄となっており、厳重に管理されている。




というのは、きゅうりは交配率が高く、近くにきゅうり畑があると自然交配してしまい種を維持できなくなるためだという。





横に広がるタイプではなく縦に成長する品種。
収量が大変少なく、一株で30本しか採れないそう。
しかも、旬が非常に短く、7月の中旬から2週間ほどしかないのだそう。
これが固定種の特徴でもあるのだが、泣きどころ。
野菜として販売すると、一本150円近くになってしまうとのこと。



現在では9割が加工品として出荷されるため生のきゅうりは幻である。

ここが加工場。





まだまだ稼働して間もないために手探り状態のようだが、味はバツグンらしい。
昨年は全国区のゴールデンで取り上げられるなど注目を集める。
こちらは手に入らなくて残念。。


伝統野菜の復活として生産が開始されたが、やはり当時とは条件、とりわけ温暖化の影響が強く栽培は難しいらしい。

現在は路地栽培のみであるが、ぜひこの味を維持して頂きたい。
野菜は甘みと癖のなさのみが追求されこのような固定種野菜は衰退、絶滅の一途をたどった。

しかし、刈羽節成きゅうりのように文化財としての側面をもつ固定種野菜は全国にたくさんある。

たしかに、甘くはない。硬い。苦い。収量は少ないかもしれない。
しかし、このような野菜にも目を向け地域の文化共々、保持していかなければいけない。


刈羽節成きゅうり友の会ではきゅうりの一苗オーナー制度もあるようだ。来年が楽しみ。

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