感動の野菜



ふらっと寄った越後西川あぐりの里。

そこで食べたこの越後姫。
甘みとか酸味とかを超えてイチゴの味が濃い味に、ただ感動。
『赤』の味が濃いと表現するのが一番相応しいと私は思う。


ずっと私の中で3年前に長岡で食べた越後姫の味が残っていました。
3年前に食べたのに未だにその味がしっかり思い出せる位の味。その越後姫を遥かに凌駕する味に只々感動。
感動のあまり騒いでいると、生産者がいらっしゃった。
あまり詳しく聞けなかったのだが、栽培の初期段階に分節し栽培期間を長くしているとこにコダワリがあるらしい。


越後姫は新潟の気候にあわせて、園芸研究センターが開発したものですが、イチゴが熟すのには一定温度以上の期間が650時間でイチゴが完成するそうです。
イチゴというと、栃木県のとちおとめが有名ですが、栃木の気候だと、平均気温が高いので、650時間に達するまでの時間が短いために、色は真っ赤ですが、食感が硬くなりやすいそうです。
越後姫は新潟の冬場の少ない照度、平均気温を利用し、ゆっくりと完熟に向かうために、大粒で柔らかく、平均糖度が13度の甘さをもったイチゴが生み出される。




おまけ。




越後姫のバルサミコドレッシング、サラダ。








越後あぐりの里では毎年イチゴ狩りをやっていらっしゃいます。
ぜひ。この感動の味を。
越後西川あぐりの里


私が食べた越後姫は一個百円の特大サイズ。朝一番で売り切れてしまうのか、3日後に10時に寄った時にはもうなかったなー。


一次産業プロデューサー 山岸拓真

新潟市でイチゴの新品種に取り組む

西蒲区の寺澤さんちにふらっと行って来ました。





寺澤さんちの畑は西蒲区の高畑。





ハウス内ではイチゴが出荷の最盛期を迎えようとしております。





寺澤さんの新品種のアルビー。
夏秋出荷用のイチゴ。寺澤さんは夏、秋にこの品種を出荷し周年栽培を目指しております。







こちらはおいCベリー。
おいCベリーはビタミンCが従来の品種“さちのか” “とよのか”などの品種と比較してビタミンCや抗酸化成分の含量が高いのが特徴。







そして昨年話題になったピーチベリー。



桃色のイチゴは、芳香性か?ある種間雑種品種として、栽培イチゴ「とよのか」に、モモに似た香り を持つ野生種を交配して、「久留米IH1号」が育成されてきました。
「ピーチベリー」などの商品名で家庭 園芸用に苗が販売されていますが、この商品登録をされている方が寺澤さんなのです。
このピーチベリーをもとに、種子が果実表面よりも深く落ち込み、艶が劣るなど、外観に欠点、収量性が劣っていることを改善し、香り高い果実を多 くの消費者へ届けられるよう、果実の外観が良く栽培しやすいイチゴの品種「カレンベリー」に野生種を交配して、新しい 種間雑種イチゴを作りました。これにピーチベリーを交配し、その後代から、 収量が多く、果実の外観が優れ、香りの良い系統を選抜し、「桃薫」を育成しました。

現在の桃色のイチゴの多くはこの「桃薫」という品種。
「ピーチベリー」は寺澤さん作のブランド名になります。




桃の香りがするイチゴ
寺澤さんのお話ではこの品種では完熟前の早採りが収獲のポイントのよう。
実はこの桃色イチゴ。完熟すると若干オレンジ色に近づいて来ます。そうです。『桃色』であるから『桃』の香りがするので、色が『桃色』から離れると『桃』風味が落ちるらしい。



寺澤さんはイチゴの周年栽培を軸に、直売所を併設し補助を受け六次産業化するとのことです。
観光農園も視野に入れているようなのでやるようなので楽しみ。


寺澤さん紹介のこだわり農家ナビはこちら→こだわり農家ナビ 寺澤さん編
こだわり農家ナビ→こだわり農家ナビ






一次産業プロデューサー 山岸拓真

やさいめぐり~新潟の柿の収獲体験ツアー~

春の越後姫の収獲ツアーに続き、秋の収獲体験ツアーを開催。




テーマは越王おけさ柿。

昭和44年に角田山・山麓で柿団地の造成が行われ、現在では150haの園地を有する大産地となりました。新潟県内では、佐渡市に次いで第2位の生産量を誇ります。渋柿の代表的品種である平核無(ひらたねなし)と、平核無の枝変わりで早生種である刀根早生(とねわせ)の2品種が栽培されており、炭酸ガスを使用して短期間に脱渋したされたものが一般的に流通しています。果皮は鮮やかな橙黄色でつややか、扁平で特有の箱型をしており、脱渋後の糖度は14~16度、果肉は柔らかく緻密で甘いのが特徴です。角田山・山麓には古墳や遺跡があり、その昔、この地に「越の王」と呼ばれる統治者がいたことにちなみ、「越王おけさ柿」と命名されました。
おけさ柿という品種は明治の終わり頃に山形に持ち込まれた庄内柿と同じ品種であり、その原木は新潟県旧新津市にあり、もともとの原木が新潟にあったことから山形から取り寄せて、佐渡で栽培され始めたのが新潟県での栽培の始まりになります。


詳しくはこちら
柿の渋抜きのなぜ? - evergreen ~野菜を伝えない新潟の野菜ソムリエ~







先ずは、柿の野菜ソムリエセミナー







越王おけさ柿をテーマにお話させて頂きました。

今日は越王おけさ柿のルーツの話から、さるかに合戦、そして柿の栄養価の話。
柿一個に含まれる糖分はかなりの量。





圃場へ移動し、いよいよ収獲体験です。



絶好の天気に恵まれました。この角田の麓の圃場がいわゆる柿団地。






生産者の岸本さんから柿の栽培のお話を。





岸本さんから柿づくりのお話。








やはり栽培の難しさは年に一回しか“試せない”こと。
本や指導マニュアルを基に自分自身の感覚で試行錯誤しています。






もう収獲は終わりの時期ですが、今年は気温の高さもあり豊作。








高いところは脚立を使って。








みなさん思い思いに収獲を楽しんでいます。








たくさん穫れました。













これから岸本さんちへ移動し、収獲した柿をつかって干し柿つくりを体験。









このリフトをつかって二階の作業場へ。






岸本さんの奥様と娘さん。



インタビューしました。
干し柿と昔はどのようにたべていたのか?
面白いことですが、奥様は同じく柿のさんちに和歌山県からお嫁に。
料理のポイントもお聞きしました。







いよいよ、岸本さんの奥様指導のもと干し柿づくり。










一個一個手作業で剥いていきますが、出荷用はこの機械をつかって剥いていきます。







みなさん大変手際がよく沢山剥けました。







紐を専用のホチキスで打ち込んでいきます。











岸本さんちを後にし、岩室温泉内にあるレストラン“めいぷる”さんへ。
今日は岸本さんちの柿をつかった特別ランチを皆さんで楽しみます。









デザートのソースに。柿とレモンでつくったソース。









収獲体験を通じて、新潟の産地との、農家との近さを感じて欲しいです。






野菜ソムリエ 山岸拓真

雪割草の郷

雪割草の郷にお邪魔してきました。







新潟市の巻と岩室の境付近にある畑。
岩室の隣でありながら、全く違う雰囲気。







ここ雪割草の郷では自然農法に取り組んでおられます。






自然農法二年目の畑の土。
まだまだらしい。




自然農法は農薬はおろか、耕さない、除草しない、肥料を与えない、無農薬を特徴とする農法。
基本的に無肥料、無農薬は共通しておりますが、正式な定義はなく耕したり、除草したりの微妙な違いがあります。
肥料の残留や農薬の蓄積によってできる肥毒層が窒素の循環を阻害し、土のエネルギー循環を阻害する。柔らかく温かく、水はけのよい健康的な土作りを目指すためにはこの肥毒層を先ずは除去しなければいけないということです。









生産者の長津さん。


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長津さんは高度経済成長期の終わり頃、農薬の過度や、機械の設備投資の負担など当時の農業に疑問を感じ本来の農業を取り戻すべく現在の農法に辿りついたそう。






こちらは固定種の今市カブ。
葉っぱが壬生菜のように細いのが特長。
株じたいも扁平。









大根。
葉っぱの色が淡く健康的な色。
肥料をつかっていないのでエグ味のもととなる硝酸態窒素が蓄積していない証拠。
硝酸態窒素の危険性はこちら→硝酸態窒素 - evergreen ~畑に行く新潟の野菜ソムリエ~

種は基本的に自家採種しているそう。










雪割草の郷では定期的にイベントを開催しております。
こちらはイベントで参加者と一緒につくったソース。
特別に頂いちゃいました。




来月は8日に収穫体験イベントがあるそうです。

NPO法人雪割草の郷





さらに暖炉でお汁粉も頂いちゃいました。






このたくあんの味噌漬けよかったな~
あまり浸かりすぎていないので食べやすい。







長津さんはもう10年程前から食と農に危機感を感じ、地域の文化を守り、継承することに力を入れてきた。
今ではイベントを行うと20名ほど集まるようになったという。
さらにこの中から意思を受け継ぐ方、後継者が出てきて欲しいと長津さんは願っている。










野菜ソムリエ 山岸拓真

新潟の野菜ソムリエ監修こだわり農家ナビ完成

水と土の芸術祭市民プロジェクトととして、NPOヒーロズファームと共に取り組んできました『こだわり農家ナビ』が完成しました。



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この冊子では、農の恵み豊かな新潟市で主に野菜、果物をつくる西区、西蒲区の農家さん10人に取材を行い、そのこだわりや生き様を紹介しています。
素材そのものや料理だけでなく、それを作る『人』=農家にスポットを当て、一人ひとりが実践する美味しさへのこだわりや、農家という仕事への誇り、消費者に伝えたいことなどをお聞きしました。





新潟の放送局TeNYさんで紹介されました。






新潟日報さんにも取材頂きました。






9/29新潟日報朝刊









もともとはコダワリをもって農業に取り組んでおられる農家の発信力のお手伝いになればと思い監修にあたりました。
コダワリをもって一つの野菜に真摯に取り組んでおられる農家は沢山いる。
新潟市内のすぐそこにいる。
しかし、その情報が一般の消費者に届かない。届かないということは評価に繋がらず、コダワリの対価として報酬を生まない。
一般の消費者にそのコダワリ農家の情報が伝わるように発信力の強化をお手伝いしたい。












冊子掲載農家、太田さんに受け渡し。

冊子は新潟市の公的施設や直売所等に設置するほか、内野駅前ツルハシブックスでも配布致します。
手に入りにくい場合はお気軽にお問い合わせ下さい。










私は野菜というものは新潟の風土と農家が作り出す結晶と考えております。
何一つ同じものなんてないし、それを作り出す農家の栽培へのコダワリも、そのコダワリを生み出す人間力もみな違う。









この冊子を読み、野菜ではなく“個”の農家を知ることで、冊子に取り上げた農家の一個の農産物に対して今までになかった価値を生み出すと共に、そのような農家がすぐそこにいらっしゃるという事に気づくキッカケになれば、これ以上の喜びはありません。





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野菜ソムリエ 山岸拓真

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